車のエンジンのオーバーヒートとは?
オーバーヒートとは、エンジン本体が熱くなりすぎた状態のことです。車のエンジンは、内部で空気とガソリンの混合気を爆発・燃焼させて動力を作り出しています。そのため非常に高温となるのですが、内部機器を保護するための冷却作業も同時に行われています。
エンジンの温度が上がりすぎると、異常を来すのが冷却水です。冷却水が熱くなってしまい、冷却作用が上手く行われません。エンジンの熱量が冷却性能を超えてしまったときに起きるエンジンのトラブルをオーバーヒートといいます。
オーバーヒートした時の症状
水温計が異常を示す/水温警告灯が点灯する
オーバーヒートの兆候がわかりやすいのが、冷却水の温度を示す水温計の異常です。水温計は多くの場合スピードメーターなどの近くに「H」や「C」、「℃」などの文字で表示されています。エンジンをかけ、エンジンが温まってくると、通常水温計の針は「C」と「H」の中間あたりを示します。その水温計の針が「H」に近づくほど、水温が高くなっていて、エンジンがオーバーヒートしている可能性があるということです。水温計のマークの色が普段と違う色をしていたら注意した方がいいでしょう。
走行中に違和感がある
アクセルを踏んでも思うように加速しない。
エンジンの回転数が安定しない。このような場合は、オーバーヒートの可能性があります。最悪エンジンが停止します。
ボンネットから煙(水蒸気)が出る
ボンネットの隙間から煙のようなものが立ち上がります。この正体は水蒸気です。オーバーヒートといえばこの症状をイメージされる方がいるかもしれませんが、この状態はかなり異常が進んでから発生します。
どうしてオーバーヒートが起こるのか
冷却水の漏れ・不足
エンジンの稼働中には冷却作業が行われています。
冷却水(LLC)と呼ばれる専用の液体で冷やすしくみになっています。エンジンの熱で温められた冷却水はラジエーターや冷却ファン、ウォーターポンプなどの働きで冷やされ、再びエンジン内部へと循環していきます。
ラジエーターやホースから冷却水が漏れていると、エンジンを冷やせなくなってしまいます。
エンジンオイルの不足・不具合
ラジエーターだけでなくエンジンオイルも、エンジンの排熱の役目を果たしています。オイルはエンジン内部の部品を滑らかに動作させていますが、規定量を下回ってしまうとこの働きが阻害されます。すると内部部品の摩擦熱が車の冷却能力を超えて、オーバーヒートしてしまうのです。
様々な原因がありますが、オーバーヒートかな?など車の異常を感じたら安全な場所に一度停車して車屋さんに電話をかけてみましょう。
車の心臓であるエンジンが壊れてしまうと、車が止まってしまったり事故につながる可能性もあります。
点検、車検、困ったときは是非
太陽自動車株式会社にご連絡ください♪