デザイナーズコーディネート!スタッフ休憩室
明るくてオシャレなカフェ!と思いきや、そこは太陽自動車のスタッフ休憩室。
木がふんだんに使われた広々としたリラックススペースは『Taiyo Café』の通称で従業員から親しまれています。
担当者、デザイナー、職人・・・携わるすべての人のこだわりが詰まったスタッフ休憩室。
その誕生秘話に迫る。
勉強会で体験した素敵なオフィスの休憩室。
スタッフが快適に働け、誰からも憧れられるリラックススペースを当社にも!
梅沢(太陽自動車 人事担当):
太陽自動車に以前あった休憩室は、いわゆる普通の「会議室」でした。
おしゃれな休憩室を見て、「こんな素敵なオフィスで働きたい!」と感動しました。
無機質な部屋に机と椅子が整然と並んでいるだけの部屋に疑問を持ちはじめたきっかけは、採用活動・人材育成の勉強会で訪問した、他企業のオフィス見学会でした。
自社に戻ってからも、「スタッフが快適に働けるようなリラックススペースを作りたい!太陽自動車の中にも、誰からも憧れられるリラックススペースが欲しい!!」と思いはじめるきっかけになりました。
洗練された空間。
デザイン性の高いワークスペースは、
働くスタッフにとってもメリットが大きいのではないか?
梅沢(太陽自動車 人事担当):
オフィス見学会からすぐ後に、太陽自動車では社内の会議と採用説明会の日程が重なって、レンタル会議室を使う機会がありました。
そこで利用したワークスペースが、デザイン性がとても高く、洗練されていて、働くスタッフにとってもメリットが大きいことを実感したんです。
そのオフィスデザインが素敵だったことと、リノベーション工事を検討していたタイミングでもあったので、すぐに行動を起こしました。
そのビルのリノベーション工事を担当した会社を紹介していただいて、その会社が太田市にあるとのことだったので、ご縁だと思い相談させていただきました。
亀山 様(空間デザイナー):
当時内池さんにご利用いただいたワークスペースは「木」を活かしたデザインが特徴で、そのウッディーなイメージと、太陽自動車の「太陽」をコンセプトに取り入れた休憩所のデザインを意識しました。
部屋に入って一番に目にとまる「太陽」のオブジェは無機質なサッシを隠しながら、太陽光を取り入れています。
側面に乱反射して輝く姿は木漏れ日をデザインしました。
太陽に包まれてアイデンティティーもって働いてほしい。素材は本物を使って、職人さんの高い技術力を活かした、ここにしかない空間にしたいと思いました。そのこだわりは妥協しなかったので、職人さんには無理をお願いして嫌がられていたかもしれません。(笑)
こだわりのデザイン・設計と木を活かした造作。
内装だけでなく、建具・家具も手作りのオリジナルデザインに。
時には時間とこだわりのせめぎ合いも…
石井 様(リノベーション工事担当者):
自然を木で表現するため、すべて手づくりで造作しているのでどうしても手間暇がかかります。
良いものを作りたいというこだわりと、工期の調整が難しかったところですね。
通路のウェーブの美しい曲線は、職人さんが何度も手作業で調整して、風の流れを表現しています。
そして、太陽自動車ならではの、自動車部品のオブジェも手づくりでひとつひとつ作っています。
通常のカフェの3倍の量の木材を使って、釘ひとつ見えないように仕上げられた内装のひとつひとつ、それに合わせて作られた家具や照明にもこだわって作りました。
亀山 様(空間デザイナー):
当初は家具まで手作りする予定ではなかったのですが、良いものを作る流れで気が付けば内装工事だけでなく、そこまでこだわった形になりました。(笑)
ソファーは、内装に合わせてデザインしたベンチシート式で、キャスターを付けて配置換えをしやすくなっています。
厳選した杉で造作されたカウンターは、椅子や家具とのバランスも計算にいれていおり、木のブラインドで和らいだ光が、周囲とカウンターを調和させています。
手すりも設計では金属の手すりでデザインしていたものを、現場の打合せで急遽、木で制作しました。私たちも太陽自動車さんも、常により良いものを求め探求したからこそ、良い休憩室になったと思います。
石井 様(リノベーション工事担当者):
床は一見タイルに見えますが、イタリアから取り寄せた石材を使っています。
本物を使うこだわりは、塗り壁でしあげた壁面にもあります。技能オリンピックで金メダル受賞者の左官さんが手掛けました。
職人さんも一流の方ばかりを集めて施工させていただきましたね。良いものに出来たと思います。
亀山 様(空間デザイナー):
職人さんの技術がひかるデザインの棚は、大きなウェーブで「風」が表現しました。
機能性とデザイン性を両立させた棚で、ディスプレイも引き立ちます。
ミーティングルームには縦のラインが印象的な空間にしています。
自由度を高く、開放感がある使い方ができるよう、テーブルの高さも設計しました。
木は生きているので、時間が経つことで変化が出てくるところも本物が持つ良い所だと思います。
たくさんの方に使っていただくことで、空間を「育てて、進化して、味のある空間」にしていただけたら嬉しいです。
How do you feel about using “Taiyo Café”
実際にこの休憩室を使ってみての印象は?
梅沢(太陽自動車スタッフ):
とにかく明るくて気持ちが良いリラックススペースです。
スタッフが自然に、ここに集まるようになりました。
他の部署のスタッフとの交流の場所になっています。
スタッフ様どなたか(太陽自動車スタッフ):
会社説明会の時や、お客様をこの休憩室にご案内した時は、「カフェよりオシャレ!映える!!」「従業員の休憩室なの?」と驚かれます。
スタッフからはリラックススペース、コミュニケーションスペースとして愛されています。